和装ウエディングの小物と髪飾りについて
2018.09.25
こんにちわ(*^ ^*)
朝晩が冷え込んでくる季節になりましたね!
さて、今回は和装ウエディングの小物と髪飾りについてです。
和装で必需品とされるほとんどの小物は、江戸時代に実用品として女性が使っていたものなんです!
それを簡略化したものが、和装の花嫁の小物として使われています。
そのひとつひとつに、きちんと意味があるので意味もご紹介していきたいと思います^^
小物
◆懐剣(かいけん)
・懐剣は武家の女性が護身用に持っていた短剣です。
帯の間に挿して飾ります。剣をそのまま挿すわけではなく、懐剣袋に入って、白い組み紐がついたものが一 般的な形になります。
白無垢には白いもの、色打掛や引き振袖なら着物に合った色柄のものを選びます。
「邪悪なものを寄せ付けない」
「自分の身は自分で守る」
「一度嫁いだら帰らない」
そんな意味が込められているとされ、妻となる覚悟やお守り的な役割なんだそうです。
明治時代以降、結婚式で小物として使われるようになったといわれています。
◆筥迫(はこせこ)
・武家の女性が、身だしなみに使う白粉や紅筆などを入れて、胸元に差し込んでいた箱状のものです。
刺繍や房が施されていて、胸元の合わせに差し込んで飾ります。
「身だしなみに気をつけて、いつまでも美しく」
そんな意味が込められているそうです。
白無垢には白いもの、色打掛や引き振袖には豪華な金色や、着物に合った色のものを選びます。
最近では色味の入ったものを、白無垢に合わせることもあるようです。
◆末広(すえひろ)
・末広とは、「扇子」のこと。広げると、片側は金、もう片側は銀色になっています。
ただし、広げて使うのはマナー違反とされているので気をつけましょう。
帯に挿して飾ります。
「末広がりの幸せが続きますように」
末広という文字通り、そんな意味が込められているそうです。
面や房飾りの色は、白無垢のときには白いもの、色打掛、引き振袖のときは色を合わせて選びます。
◆抱帯(かかえおび)
・抱帯は、帯の下の方に結ぶ、細い帯です。
昔、階級の高い家の女性は、長い裾を引きずって歩くような着物を着ていました。
外出の時はそんな裾を引きずらないように、紐でたくし上げていたのが抱え帯のルーツだそうです。
今では花嫁衣裳のみに使われる装飾品です。
◆帯締め(おびじめ)
・一般的な着物でも使うアイテムですが、花嫁衣裳では中に綿が詰まった「丸ぐけ」という種類の帯締めを使 います。
「永遠に続く幸せ」
丸ぐけにはそんな意味があるそうです。
◆帯揚げ(おびあげ)
・帯枕を包み、背中からまわして前で結ぶ布です。
せおい揚げ」「しょい揚げ」と呼ばれることもあります。
鹿の子絞り(かのこしぼり)という方法で作られた帯揚げには
「子宝に恵まれる」「子孫繁栄」
という意味もあるそうです。
◆草履(ぞうり)
・足元に欠かせないのが草履。
花嫁衣装に合わせる草履は、かかとの高さがあるものを使います。
高い方が華やかな印象になりますが、その分、歩きにくくなることも。
髪飾り
◆綿帽子(わたぼうし)
・綿帽子とは、頭にかぶり、額部分まで覆い隠す大きな白い布です。
こちらは白無垢のときのみに使える装飾品です。
昔は防寒やほこり除けに使われていましたが、今では花嫁衣裳としてのみ使われます。
「挙式が終わるまで、新郎以外に顔を見せない」
そんな奥ゆかしい意味が込められているんだそう。
基本的には「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」という日本髪に合わせます。
◆角隠し(つのかくし)
・頭にかぶる帯状になった幅広の白い布です。
綿帽子と違って、髪型や髪飾りが見えるのが特徴です。
白無垢にも、それ以外の着物にも使えます。
「嫉妬や怒り(ツノ)を隠して、良い妻でいます」
名前の通り、そんな意味が込められています。
◆簪(かんざし)・笄(こうがい)
・束ねた髪を固定する「かんざし」、マゲを束ねるために使われたのが「こうがい」です。
花嫁の日本髪に飾る髪飾りとして使います。
先のとがったものを髪に挿すことで、魔除けの意味もあったそうです。
いかがでしたでしょうか?
小物一つ一つに意味が込められており、気が引き締められますね(*^^*)
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ご来店お待ちしております!